なぜその小さな皮膚科の医師は、頭に注射を打つことをためらったのか、私にはその理由が全くわかりませんでした。
注射で10円ハゲが治るんだったら、どんなことでも我慢できる、そういう思いは円形脱毛症のほとんどの人が思うことだと思います。
円形脱毛症で死ぬほど悩んでいる者にしたら、多少痛くても、血が出ても、それで治るなら・・・という思いがあるからです。
ましてや患者が痛いだけであって、注射を打つ医師本人が痛いわけではないのですから、気にせず打っていただきたいと思ってしまいました。
しかし、その時「良いから注射をしてください」と円形脱毛症を患って、心身ともに疲れていた私には、その言葉を言う気力さえなかったのです。
結局、その診察が終わり、処方されたものが軟膏でした。とうぜん、私が欲しかったフロジン液は貰えず、効果があるのか無いのかわからない軟膏をもらっても、全くうれしい思いはありませんでした。
この小さな皮膚科に行ってみてわかったことは、やはり円形脱毛症患者の気持ちは、円形脱毛症患者しかわからない、ということです。
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円形脱毛症と小さな皮膚科(2)
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